精度・品質について
精密板金では、どこまでの精度の加工ができるのでしょうか?
よく手造りの精密板金は精度が出ないと思われているようです。切削などの機械加工と比べると精度が出ていないのかもしれません。そこからきているのか、はたまた大きな筐体などの加工をイメージされているのかもしれません。筐体などの板金加工は、加工精度ももちろん大事ですが、美観や組み上がりの方が重視される傾向にあるのではと思います。海内工業で関わっている部品は、筐体はもちろんのこと、内部機構部品という機械の中の搬送部分、駆動部、摺動部などになります。公差で言うと下記の表の物が一般公差になり、多くの図面に±0.1という公差の条件が書かれているものが多くなります。
板金加工は、主に「切断」「曲げ」「溶接」から成りますので、主なこの3つの工程と「その他」の工程の加工精度・品質についてみていきましょう。
ここに書いていくのは一般的な加工限度になります。「加工限度」とありますが、実は、本当の限度ではありません。一工夫、二工夫することで一般的な加工限度を超える加工を可能にできます。「他所で敬遠される無理な加工」を請け負ってきたからこそできる加工もあります。板金設計上、機能的にどうしても一般的な加工限度を超える精度、加工が必要な場合は、是非御相談下さい。