精密板金の設備と技術

切断

抜き加工は、様々な種類がありますが、精密板金では、レーザー加工とタレットパンチングの加工(NCT)が多いと思います。レーザー加工は、発信器からレーザー光を発信させ、その光を集めて切っていきます。タレットパンチング(NCT)は、打ち抜き加工になります。上の金型と、下の金型で打ち抜いていきます。

現在は、両方を兼ね備えた複合機も多く出回っています。機械は、日々進歩していますが、全てが機械まかせとはいきません。その日の温度、湿度等も影響しますし、板材のロットによっても加工条件が微妙に変わってきます。また、上の2つ以外にもワイヤーカットやエッチング、ウォーターカットなど切断方法はたくさんあります。

レーザー加工機

タレットパンチング加工機

複合機

曲げ

曲げ加工も大きく2つ、プレス加工とベンディング加工があります。2つの可能の違いは、「プレスとベンダーの違い」で説明したいと思います。海内工業は、ベンダー加工がメインになりますので、ここではベンダーの曲げ加工について書いていきます。曲げ加工は。大きく3種類あります。

曲げ加工機、プレスベンダー

プレスペンダーの種類も大小様々あり、各メーカーでも各々特徴もあります。どの加工にどの種類の加工機が適しているのか?まずは、製品の大きさから見てみます。曲げ幅が長くなればなるほど、板厚が厚くなればなるほど、曲げ加工に必要とされる圧力は大きくなります。プレスブレーキも、曲げ加工可能な長さと圧力で機械の種類が分けられています。また、曲げの幅ですが、使用する金型の長さの規格が、ショート415mm、ロング835mmになっているため、加工機の加工可能幅も、この長さの組み合わせのサイズに近くなっています。

下記は海内工業にあるプレスベンダーの名前と加工可能範囲です。曲げに必要な加圧力の目安は左記のようになります。

FBD III-8020NT
加圧力 :800t
曲げ長さ:2000㎜

FMB II-3613NT
加圧力 :36t
曲げ長さ:1300㎜

RG35
加圧力:35t

パーシャルベンディング


パーシャルベンディングのパーシャル(partial)は「部分的な」という意味で、左図に示すようにA、B、Cの3点でワークが金型と接触して曲げを行うことで、部分的とはこのことをさします。 パーシャルベンディングが典型的なエアーベンディングといわれる理由は図からわかるように、底押しではなく空気と接触した状態でワークを曲げるからです。 この曲げの特徴は、曲げ角度の範囲を自由にとれることです。 例えば角度30°の金型を使って曲げることのできる範囲といえば、180°から30°までの任意の角度、すなわち直角曲げを含めた鈍角曲げから鋭角曲げまでの角度です。これが便利な曲げといわれる理由です。  パーシャルベンディングのV幅は、板厚の12~15倍がよいとされています。

ボトミング


ボトミングのボトム(bottom)は動詞形で「底に届く」という意味です。 現場用語で「底押し」とか「底突き」とかいわれる曲げで、比較的小さい加圧力で良い曲げ精度が得られるので、もっとも多く使われています。

コイニング


コイニングの語源はコイン(coin)で、「硬貨をつくる」とか、「金属を硬貨にする」からきていて、きわめて正確な曲げ精度が得られる加工方法という意味です。  コイニングの目的は、きわめて正確な曲げ精度と、極端に小さい内アールを得ることにありますが、ボトミングの所要トン数の約5~8倍の加圧力を必要とします。

溶接

溶接加工と一口に言っても様々な種類があります。溶接については、溶接加工専門の会社があるくらい奥深いものがあります。ここでは、あまり奥深くならずに、基本情報のみを書いていくことにします。

スポット溶接機

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アーク溶接機

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レーザー溶接機

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TIG、MAG溶接機

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