板金加工方法

精密板金の中でも、加工方法を選択することでコストの削減ができることがあります。
例えば、「溶接の部品位置決めのためのダボとダボ穴をつけること」、「またそのダボ穴を図のような形にすること(例を写真)」です。
基本的なことかもしれませんが、これだけで大きく加工の段取りが変わります。

コスト削減=加工時間の低減

この考え方は間違っていませんが、加工時間の低減の中身は、実の加工時間+(段取り時間・修正時間)という考えが忘れられやすいと言えます。
実際に板が、抜ける時間、曲がる時間、溶接される時間というモノは、大きくは変わりません。

溶接構造のモノを、リベット構造に変更

そう考えますと、「溶接構造のモノを、リベット構造に変更」という手段もあります。強度の問題や、密閉という問題がクリアされるのであれば、溶接構造のものより、リベット構造のものの方が、溶接による歪みの修正にかかる時間、焼け跡の処理、仕上げなどの時間がないので加工コストとしては低減されます。
設計段階で加工方法の段取りまでわからないという声をよく聞きますが、そこは一手間かかりますが、加工先に一度確認や問い合わせをするべきでしょう。より良い物を、安く作るのではなく、儲けられるように作るには、必須なことだと感じています。

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